ナカヤマ トモコ   Tomoko NAKAYAMA
  中山 智子
   所属   京都外国語大学  外国語学部 フランス語学科
   職種   教授
発表年月日 2021/03/28
発表テーマ コロナ禍でフランス文学を読む―オンライン授業で文学を学ぶということー
会議名 第35回関西フランス語教育研究会
主催者 関西フランス語教育研究会
学会区分 研究会・シンポジウム等
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
国名 日本
開催地名 オンライン
発表者・共同発表者 中山智子
概要 コロナ禍は、外国語を学ぶ学生たちから、海外渡航や留学など、未知の世界との接触の機会を奪うこととなっ
た。他者との生身の交流が大きく制限された状況下で、フランス文学を学ぶことはどのような意味を持つだろうか。
発表者は 2018 年度よりフランス語圏文学のアクティブ・ラーニング型授業を行ってきたが、今年度は全ての授業をオンラインで行った。発表ではまず、作品と学生たちの現状を結びつけるアイスブレイクや、作品へのアプローチを容易にする設問、グループワークなど、オンラインでフランス文学のアクティブ・ラーニング型授業を行うための取り組みを紹介し、次に、学生のコメントシートの分析により、授業回数を重ねる中での彼らの知的成長を検討した。コロナ禍という特殊な状況において、学生たちがどのようにフランス文学を読んだのか、とりわけ、カミュの『ペスト』への学生のコメントを中心に紹介した。コロナ禍という閉塞的状況の中で、学生たちがオンラインを介し、クラスメートと共同でフランス文学を読む意義を考察した。