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ウエダ トシミ
Toshimi UEDA
上田 寿美 所属 京都外国語大学 外国語学部 ブラジルポルトガル語学科 職種 講師 |
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| 発表年月日 | 2022/03/05 |
| 発表テーマ | 初期のケイロース短編作品における「貧困」 |
| 会議名 | 2021年度日本ポルトガル・ブラジル学会年次大会 |
| 主催者 | 日本ポルトガル・ブラジル学会 |
| 学会区分 | 全国学会 |
| 発表形式 | 口頭(一般) |
| 単独共同区分 | 単独 |
| 国名 | 日本 |
| 開催地名 | WEB開催 Zoom : AJELB Meeting |
| 開催期間 | 2022/03/05~2022/03/05 |
| 発表者・共同発表者 | 上田寿美 |
| 概要 | エッサ・デ・ケイロースの初期の短編作品をまとめた『文学素描』(Prosas Bárbaras) 中の物語について、フリードマン (1995) の類型論にしたがい行った分析では、「運命プロット」のなかの「哀愁プロット」が最も多くみられた。この「哀愁プロット」の六作品に共通しているのが、主人公が人間ではない物語「ある絞首刑台の記憶」(Memórias de uma forca) を除くと、主人公は皆、貧困のために困窮する人物である。このプロット以外にも、エッサの初期の作品には貧しい人々が主人公となる作品が多数見られる。そこで、今回はこの特徴に焦点を当て、初期の作品における貧者、あるいは貧困が、どのような意味で描かれているかを考察し、この時代のエッサの作品にみられる思想の一端を明らかにしていきたい。 |