エトウ ケイイチ
Keiichi ETO
衛藤 圭一 所属 京都外国語短期大学 キャリア英語科 職種 講師 |
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発表年月日 | 2024/06/01 |
発表テーマ | ジェンダーと言語学 ― 語および文法レベルの言語使用の変化 ― |
会議名 | 第1回 『メディアの中の女性』 研究会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
発表者・共同発表者 | 衛藤圭一 |
概要 | 本発表では、現代英語の実態を把握する上で看過できないジェンダー関連の言語現象として「ジェンダーフリーな語句」と「non-binary they」の 2 点に焦点を当てた。前者に関してはShe is one of the country’s leading actors.[OALD (10th ed.)]のように、女性を表すactressが存在するにもかかわらず、actorを用いて性を区別しないといった気運が近年高まっている。さらに、policemanのようにもともと女性を表す語が存在しない場合においても、manが男性を想起させることから近年ではpolice officerといった語の使用が好まれる傾向にある。一方、後者については単数形名詞 everyoneや person 等を受ける単数形代名詞として規範的には「heあるいはshe」が適格とされているものの、他の性別の人々が排他的と捉える可能性を避けるため non-binary they が使用されるようになった。これらはいずれも現代の世相を反映した変化だが、本発表では語法研究の観点から、これら2つの現象に関して分析を試みた。 |