タケウチ トシタカ
Toshitaka TAKEUCHI
竹内 俊隆 所属 京都外国語大学 国際貢献学部 グローバルスタディーズ学科 職種 教授 |
|
発表年月日 | 2002/11/16 |
発表テーマ | 「核兵器の信頼性・安全性・質的向上-核爆発実験との関連で」 |
会議名 | 日本国際政治学会2002年度研究大会 |
主催者 | 日本国際政治学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 淡路島夢舞台国際会議場 |
概要 | 核実験では、安全性・信頼性を峻別して議論する必要がある。信頼性は核弾頭が全過程を通じて設計通りに機能することを指し、核戦力の「有効性」に繋がる。したがって、当該核戦力の評価や戦略との関連で、現在ほど厳密な基準の維持は必要ないとも論じられる。また、問題とされる核関連部品の経年劣化は、心配されたほどではなく、むしろ肝心の各部品に関してはむしろ安定化するとの実験結果もある。それに対して、安全性は文字通り事故などを防ぐ基準である。一般的には、one-point safety基準をさし、事故時の放出エネルギーがHE換算で4ポンドを超えるのが10-6以下の確率でなければ行かないである。核爆発実験で何度も確認する必要はいまさらないと言える。要するに、未臨界実験などは、実際は信頼性の確保を目的としており、現在の米国の圧倒的な核戦力を考えると、その必要性が薄れる。ただし、地中貫徹型戦術核兵器(bunker-buster)の開発は別問題である。 |