イトウ アキヒト
Akihito ITO
伊藤 秋仁 所属 京都外国語大学 外国語学部 ブラジルポルトガル語学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2019/11/09 |
発表テーマ | 国内移住と国境線-ブラジルの視点- |
会議名 | 第19回ラテンアメリカ研究講座 「ベネズエラを巡る21世紀ラテンアメリカの政治・社会状況」 |
主催者 | 京都外国語大学ラテンアメリカ研究所 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 京都外国語大学 |
概要 | ブラジルの国内移住には二つの大きな流れがある。一つは農村部から都市部への流入であり、都市部に無尽蔵の労働力を提供している。このような人の流れは州内でも起こるが、州や地域をまたぐ人の流れも生じている。中でも人口稠密な北東部からブラジルの先進地域である南東部への移住が顕著である。制限のない都市部への人の流入は、過剰労働力を生み出したり、都市インフラの不整備の問題を引き起こしたりしている。もう一つは、規模は劣るが、農村部から農業の最前線への移住である。中西部やアマゾン、ロンドニア州へとゴム採取労働者、貴金属採掘人、小農が職を求めて移り住む。これらの移住の背景にはラティフンディオ(巨大私有地)の存在がある。小土地所有者を圧迫し、わずかな土地を売却させ、彼らを路頭に迷わせる。本発表では、しばしば国境線を越える農業の最前線への移住の経緯を明らかにする。 |