ラムスデン タカコ   Takako RAMSDEN
  ラムスデン 多夏子
   所属   京都外国語大学  外国語学部 英米語学科
   職種   講師
発表年月日 2021/11/06
発表テーマ 自律的学習型授業外課題Video Reportの実践 ―学習と実用との関連性と真正性を求めて―
会議名 第26回映像メディア英語教育学会国際大会
主催者 映像メディア英語教育学会
学会区分 国際学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 松井夏津紀
概要 外国語学習において学習者が目標言語をインプットする際,「関連性」と「真正性」を実感することが有効である(廣森,2017)という考えより,本発表の実践の前身として,学習者自身が自らの関心に合わせてインターネットから英語音声動画を選んで学習する授業外課題「Video Report」を導入した(ラムスデン,2020)。本発表では,これをデータベース作成型に発展させ,2つの異なる授業科目で取り組んだ実践2例を報告する。
1例目は,TOEIC対策授業向けに開発したVideo Report My TOEIC Vocabulary List (VR_MTVL) について報告する。これは,(1) 学習者の英語音声動画コンテンツの利用頻度を高め,(2) TOEIC出現語彙と実生活で使用され得る英語の関連性を確認し,(3) 学習者自身が真正性を感じることができる語彙力を強化し,(4) 学習者に無理のない半自律的学習を定着させることを目標とした授業外課題である。英語音声動画の視聴経験が乏しい学生が一定数存在する点を考慮し,VR_MTVLでは学習者に動画コンテンツに関する資料を配布し,視聴動画に対する若干の指標を示した。本発表では,VR_MTVLの有効性とともに,視聴動画に関するガイダンスの有用性について考察する。
2例目は,外国語強化科目としての日英翻訳クラスの授業外課題Video Report: My Translation Database (VR_MTD) で,学習者が選んだ動画の日本語字幕と英語音声の対応ペアを記録し表現集を作成させた。以前の取り組みでは,学習者は個々のエクセルファイルを使用していたが,利便性の低さを感じられたことからオンラインスプレッドシートに切り替え,さらに共有機能を使ってクラス全員が一つのファイル上で作業できるようにした。実践後の調査結果から,関連性や真正性のある内容を学ぶことの意義に加え,協働学習を通じた学び合いや達成感などが動機づけにつながることが示唆された。本発表では,ICTツールを活用した学習の一方法として,このVR_MTDの実践例を紹介する。
最後に,上記2例のVideo Reportの実践例における共通に観察された効果を検証し,今後のVideo Report課題についての改善点を検討する。