コンドウ ユミコ
Yumiko KONDO
近藤 優美子 所属 京都外国語大学 ランゲージセンター 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2020/03/18 |
発表テーマ | 多文化共生力の成長を目指す正課外プログラムをつくる―留学生と日本人学生による「日本語会話バディプログラム」― |
会議名 | 第26回大学教育研究フォーラム |
主催者 | 大学教育研究フォーラム実行委員会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 京都大学吉田キャンパス(コロナ禍によりオンライン開催に変更) |
概要 | 多文化共生力の育成を目指した大学の正課外プログラムについて,その設計と参加日本人学生の参加動機・満足度・参加による意識の変化を報告した。
調査は 2019 年6月末から7月上旬に,活動開始から 2 週間以上経過している日本人学生 60 人を対象に行った。 まず,参加動機は,留学生との交流への希望と同時に高いボランティア精神にあることが明らかになった。 次に,活動の満足度は 5 段階(5 が「満足」)で平均値は 4.43 と,高いものであった。 最後に活動による意識変化に関する質問は, 9 項目・5段階(5 が「とても思う」)でる。最たる変化は「日本の生活・常識・文化等を説明できるようになりたいと思った(4.68)」,順に「日本語の意味や使い方の説明は難しいと知った(4.63)」「正確に日本語を使えるようになりたいと思った(4.55)」「自分も勉強を頑張ろうと刺激を受けた(4.48)」,最も低いものは「世界情勢・国際関係などに関心を持つようになった(3.5)」であった。 意識変化が大きく表れた項目は,自身の知識・能力の程度や,学びの姿勢を顧みる気づきに集中し,相手国の文化や世界情勢など,外の世界への興味の強化や関心の波及はやや低い。ただ,多文化共生には他者理解だけでなく内省を通じた自己 認 識 が 必 要 で あ る とされている。そのため,自己認識の変化が認められる本プログラムには,多文化共生力の成長に一定の効果が認められるものと考える。 |