イズミ ヒロアキ
Hiroaki IZUMI
泉 宏朗 所属 京都外国語大学 ランゲージセンター 職種 講師 |
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発表年月日 | 2017/07/17 |
発表テーマ | A technical analysis of scaling in rehabilitation team talk |
会議名 | The 15th International Pragmatics Conference |
学会区分 | 国際学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | Belfast, Northern Ireland |
概要 | 本研究は、病棟カンファレンスを収録したビデオデータを用い、多職種リハビリテーションチームに所属する医療従事者が、嚥下障害を持った脳卒中患者の食事について、どのようにして医療方針を決定するのかについて分析する.まず、成分分析を使い、嚥下食カテゴリーの意味的関係を明らかにする.次に、状況的意味分析を用い、既存する意味的関係が、実際の相互行為の中でどう組織されるのかについて検討する.分析の結果、医療従事者は、嚥下食カテゴリーに既存する意味的関係を使い、相互行為を通じて生起する様々な活動—食べ物の分類、レトリック効果の産出、嚥下障害レベルの評価など—を達成することが分かった.また、尺度を図表化することが、実際の会話で組織された尺度的関係を説明することや、格上げ・格下げの現象の仕組みを理解することに役立つことがわかった.本研究は、エスノグラフィーによって明らかにされた尺度の基準を、意思決定活動に使われる定式化の分析に使用することによって、文化的に共有された「尺度の意味的関係」と相互行為を通して組織される意味的関係の相互作用について考察する. |