イズミ ヒロアキ
Hiroaki IZUMI
泉 宏朗 所属 京都外国語大学 ランゲージセンター 職種 講師 |
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発表年月日 | 2018/07/13 |
発表テーマ | Reaching a plateau after stroke: Decision-making practices in rehabilitation team meetings |
会議名 | 5th International Conference on Conversation Analysis |
学会区分 | 国際学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | Loughborough University, UK |
概要 | 医療従事者は、機能評価上患者の改善がそれ以上見込めないと判断するときプラトーという語を用いる.リハビリテーションでは、機能的自立度評価法(FIM)という標準化された尺度を使い、患者が脳卒中や脊髄損傷といった重篤な病気から回復する過程を観察する.本研究では、ビデオ収録した病棟カンファレンスのデータを用い、多職種リハビリテーションチームに所属する医療従事者が、どのようにしてFIMを使い、脳卒中患者の機能改善を観察し、プラトーに達したかどうかを判断するのかについて考察する.パソコンに映った機能評価書(FAR)の使用を含めたマルチモーダルな相互行為分析の結果、医療従事者は、FAR上に並んで入力されたFIMスコアーを読み比べることによって、リハビリテーションの進行状況を把握し、プラトーに達する時期を予測することが示された.また、ある特定のカテゴリーの医療従事者が、患者の機能改善に関する評価について質問されることから、そのカテゴリーの認識的根拠が、医療方針決定の基準になることが分かった.相互行為の詳細な分析を通して、医療方針決定とは、相互行為を通じたチーム全体の恊働作業によって産出されることが明らかになった. |