ハヤシ シホ   Shiho HAYASHI
  林 姿穂
   所属   京都外国語大学  外国語学部 英米語学科
   職種   教授
発表年月日 2014/05
発表テーマ メルヴィルとヤング・アメリカ―『ピエール、またはその曖昧性』におけるピエールの静かなる抵抗―
会議名 日本英文学会 第86 回大会
主催者 日本英文学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 北海道大学
発表者・共同発表者 林姿穂
概要 Herman MelvilleのPierre; or, The Ambiguities(『ピエール、またはその曖昧性』)の第17書と第18書は、Melvilleが親しくしていた出版者でヤング・アメリカの活動家であったEvert Duyckinckと作家Melvilleとの友好関係が壊れた後に付け加えられた。しかしながら本作品では作家のDuyckinckに対する批判だけでなく、MelvilleとHarper 社の間で起こった契約問題も描かれている。ヤング・アメリカの活動の建前と現実には大きな差があった。一方Harper社は商業主義に走るあまり、作家を搾取する存在になっていた。本発表では、若手作家のPierreの視点と、彼の出版界に対する抵抗を具体的に分析しつつ、当時のアメリカに、アメリカ独自のキャノンを生み出す土壌がなかったことを論じた。