カバタ シゲル   Shigeru KABATA
  嘉幡 茂
   所属   京都外国語大学  国際言語平和研究所
   職種   嘱託研究員
発表年月日 2017/12/17
発表テーマ トラランカレカにおけるパブリック考古学の実践:地域住人のアイデンティティーと持続可能な考古学調査を求めて
会議名 古代アメリカ学会・第7回東日本部会研究懇親会
主催者 古代アメリカ学会
学会区分 研究会・シンポジウム等
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 東京
発表者・共同発表者 嘉幡茂、小林貴徳、フリエタ・M.=ロペス・J.
概要 メキシコ・中米諸国では、スペイン人による16世紀の征服とその後の文化的混血から、社会成層や民族問題が複雑化し、不安定なアイデンティティーが形成されるに至った。特にメキシコ中央政府は国民を統一するため、古代文化を取捨選択し、選んだ文化に過剰な栄光を与えてきた。テオティワカンからトルテカ、そしてアステカへと古代史を単系化し、これら以外の古代社会に政治的価値を見出さなかった。結果、公定の古代文化に歴史的な繋がりや文化的誇りを見出せない周縁に位置する人々は、政府が喧伝するナショナリズムを共有できず、アイデンティティー形成の拠り所を失った。従来の考古学研究は、過去に生きた人々の社会復元を求め発展してきた。近年、考古学の現代社会における役割や影響力について考察する研究(パブリック考古学)が活発化している。発表者らは、海外で調査を実施する意義、そして、調査活動が地域住民にどのような影響を与えているのか、さらには考古学と地域社会はどのような関係にあるべきなのかを考古学研究の枠組みの中で行うべきだと理解する。本発表では、トラランカレカにおけるパブリック考古学の目的、実践方法、そして成果について述べる。