スミダ イクノリ   Ikunori SUMIDA
  住田 育法
   所属   京都外国語大学  外国語学部 ブラジルポルトガル語学科
   職種   教授
発表年月日 2016/11/05
発表テーマ 戦間期ブラジルの民族主義と民主主義の考察
会議名 2016年度ラテン・アメリカ政経学会第53回全国大会
主催者 ラテン・アメリカ政経学
学会区分 全国学会
発表形式 シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
単独共同区分 単独
開催地名 東京大学駒場キャンパス
概要 政治的独立から100年を経た1920年代のブラジルは、近代主義の潮流に同調する文化的民族主義が強まり、1930年代のジェトゥリオ・ヴァルガス独裁体制期にこの傾向はピークに達した。それは、戦間期という特別な国際環境の中で、最初は共産主義と全体主義の運動を利用し、やがてこれを否定定し、表面上は民衆の政治参加を強調しつつ、独裁によって国家の統一を推しすすめる国民共通の意識としてのブラジル的民族中心主義であった。ヴァルガスが「革命」によってすすめた変革の1つは、上からの政策であったとはいえ労働者階級の地位向上を図ったことであった。ヴァルガス以後の政治の展開において、ヴァルガス派のジュセリーノ・クビシェッキ、ジョアン・ゴラール、タンクレド・ネヴェスのいずれもが大統領に選出されたことから、MGとRSの地域的影響力が続いた。結局、戦間期のヴァルガス革命は、過去の体制を完全に破壊したのではなく、古い地方エリートの勢力を新しい民族主義の高揚と民主主義の枠組みにおいて継続的に受容してきた、と判断できる。