ナカニシ クミコ   Kumiko NAKANISHI
  中西 久実子
   所属   京都外国語大学  外国語学部 日本語学科
   職種   教授
発表年月日 2021/11/28
発表テーマ 中国語を母語とする上級学習者は「は」「が」をどう使用しているのか ―従属節内の「は」「が」の使用実態と使用意識の調査データを中心に―
会議名 日本語教育学会2021年秋季大会
主催者 日本語教育学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 オンライン開催
開催期間 2021/10/27~2021/10/28
発表者・共同発表者 中西久実子・張浩然
概要 本発表では,中国語を母語とする上級学習者が従属節内で「は」「が」をどう使用しているかという使用実態・使用意識を明らかにし,従属節内の「は」「が」の誤用の原因を示している。
 中国語を母語とする上級学習者を対象に,実例に近い長文で「は」「が」を選択する筆記テストをおこなった。調査の結果,上級学習者は,従属節の中で「は」「が」の誤用をおかしやすいことがわかった。特に,長文で文構造が複雑になっている場合に誤用をおかしやすい。等位節など従属度が低い従属節の場合は,誤用が起こりにくいこともあるが,長文で文構造を複雑にすると,やはり誤用率が上がる。さらに,フォローアップインタビューの結果,学習者は「強調には「が」を使う」など単純な規則しか使用できていないことが明らかになった。上級学習者でも,「従属節内で「が」を使わなければならない」という基本の規則が使用できていないことが誤用の原因の1つである。