オオノ ナオキ   Naoki OHNO
  大野 直樹
   所属   京都外国語大学  外国語学部 英米語学科
   職種   准教授
発表年月日 2024/02/18
発表テーマ 「第二次台湾海峡危機におけるアメリカ情報機関の中国認識」
会議名 関西アメリカ史研究会 第265回例会
主催者 関西アメリカ史研究会
学会区分 地方学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
国名 日本
開催地名 同志社大学
開催期間 2024/02/18~2024/02/18
概要 第二次台湾海峡危機(1958年)におけるアメリカ情報機関の中国認識の特徴を一次史料に基づいて検討した。台湾海峡危機は中国共産党指導部が国内での支持獲得のために対外的な危機を意図的につくりだしたものだとする説もあるが、アメリカ情報機関はそのような見解をとらず、中国共産党の統治能力は盤石であるが故に、大衆の支持獲得が主たる動機ではないと分析していた。また1958年には中ソ対立が深刻化していたことが現在では判明しているが、当時のアメリカ情報機関は中ソ一枚岩という認識を堅持していた。中ソ関係を専門とする分析官の中には、中ソ対立の存在を指摘する者もあったが、政府内で省庁横断的な合意が形成される過程でそうした見解がかき消されてしまっていた。