フセ マサオ   Masao FUSE
  布施 将夫
   所属   京都外国語短期大学  キャリア英語科
   職種   教授
発表年月日 2024/01/26
発表テーマ 江戸幕府と外国商社の間の洋式銃折衝―幕末のシイベル・ブレンワルド社を中心に―
会議名 関西日米交流フォーラム第156回例会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(招待・特別)
単独共同区分 単独
開催地名 オンライン(チームズ)
概要 拙稿「1860年代後半の日米間における武器移転をめぐって―南北戦争から戊辰戦争へ―」(2023年)は、ハラルト・フュスの先行研究「グローバルな武器貿易と明治維新―新興国民国家の世界における暴力手段の分散―」(2020年)に基づき、次のように紹介している。スイスのシイベル・ブレンワルド社は、江戸幕府とのアメリカ製カービン銃の取引には成功したが、スイス製の後装式ライフル銃の取引には失敗した。ところが、ブレンワルド日記の抄訳(2015年)を引用したフュス論文は、この失敗の具体的な理由や経緯までは明らかにできていない。そこで本発表では、ブレンワルド日記の全訳(2020年)などに依拠して、当時の状況を解明しようと試みる。さらに本発表では、1860年代後半に洋式ライフル銃が、日本全国に普及した要因についても示したい。