カバタ シゲル   Shigeru KABATA
  嘉幡 茂
   所属   京都外国語大学  国際言語平和研究所
   職種   嘱託研究員
発表年月日 2022/04/22
発表テーマ アステカの太陽神はイケてない?:「病」は天使の証
会議名 京都外国語大学ラテンアメリカ研究所講演会
主催者 京都外国語大学ラテンアメリカ研究所
開催期間 2022/04/22~2022/04/22
会議区分 国内会議
講演区分 講師
単独共同区分 単独
招待講演 招待講演
発表者・共同発表者 嘉幡茂
概要 アステカ神話では、太陽はナナワツィンという神によって誕生した。この神は「皮膚病の神」や「腫瘍の神」と訳される。非常に不可思議である。なぜ神聖な太陽は、病に侵された神から誕生したのか。太陽神という言葉の響きからは、泰然とした高貴さを私たちにイメージさせるだろう。しかし、太陽神イコール「皮膚病の神」では、どうも締まらない。古代メソアメリカ文明圏は、ケツァルコアトル(羽毛の蛇神)やトラロック(雷鳴の神)など、カッコいいと思える神は数多く存在した。なぜ、これらの中から「皮膚病の神」が選ばれたのか。そのヒントは、病は文化によって定義されることにある。つまり、ある社会での病は、別の社会ではそのようには認識されないのだ。古代メソアメリカ文明圏では、為政者と共に小人症やくる病を患った人物がしばしば登場する。為政者に随伴する彼らの役割とは何であるのか。考古資料とクロニカを基に、私たちにとっての疾患は、古代人にとっては「病」ではなく、むしろ神聖性を象徴する存在であったことを議論する。そして、当時の世界観に着目しながら、アステカの太陽神が「皮膚病の神」でなければならなかった必然について解釈する。
researchmap用URL https://researchmap.jp/shigerukabata/presentations/36513508